マヌカハニーとは



マヌカハニーは、ニュージンランドだけに自生する野生の植物マヌカの木(学名Leptospermum scoparium)に咲く、白や淡いピンクの花から採取されるハチミツです。
マヌカの木は、ニュージーランドに自生し「復活の木」とも呼ばれます。 1200年頃この地に住み着いたと言われる先住民族のマオリ族は、マヌカの葉、又、そのハチミツを風邪、解熱、外傷の治療目的に愛用してきた薬木です。マヌカの花から採取される「マヌカハニー」は他のはちみつよりも高価なもので、「ヒーリングハニー」とも呼ばれます。
近年、ニュージーランドのワイカト大学のピーター・モーラン博士により、「マヌカハニー」には非常に優れた抗菌・殺菌作用があることが発見されました。
胃潰瘍などの原因となるピロリ菌をはじめ、大腸菌やO-157などの様々な細菌に対して抗力があることが証明されています。
また、切り傷や火傷などの治癒にも優れた作用があります。
最近マヌカハニーの抗菌作用について研究が進み、その効用がたびたびマスメディアでも取り上げられています。
世界でも類をみない美しい自然環境の中で採取されるマヌカハニーは、まさに大自然が育んだ天然の抗生物質といえます。

ナチュラルマヌカハニーの特徴


●マヌカハニー特有の抗菌成分「MGO」による抗菌作用・殺菌作用。
「MGO」とは「メチルグリオキサール」の略称でマヌカハニーに含まれる抗菌成分のことです。
マヌカの花の蜜には「MGO」の前駆物質ジヒドロキシンが多く含まれています。 この蜜がミツバチの巣の中でメチルグリオキサールに変化していきます。 又、ビンのなかでも「MGO」は増えていくことも証明されています。●悪玉菌を退治し善玉菌を活性化し免疫力を高める。
「MGO」は悪玉菌を退治し、同時に善玉菌を活性化させることで、免疫力を高め病気に負けない健康的な身体づくりのお手伝いが出来ます。
腸内には免疫細胞の70%が集中しているため、腸内環境を改善することは直接的な大きな効果があります。
●天然の食品なので健康上のデメリットが一切ない。
マヌカハニーには、副作用・耐性菌・薬との併用の問題など、健康上のデメリットは一切ありません。 また、天然食品のため特に摂取制限もないとされており、妊娠中、授乳中でも問題はなく、むしろ抗生物質などが使えない中で免疫力アップによる健康促進に役立つとされています。
●マヌカハニーは血糖値を上げない。
マヌカハニーのようなとても甘いはちみつを食べれば血糖値が急激に高くなると思われがちですがそうではありません。 確かにケーキやチョコレートなど砂糖をたくさん使っているものは、血糖値の上昇は早いです。しかし、甘くなくても炭水化物や脂肪分を摂取しても血糖値は高くなります。
「マヌカハニー」の糖分は果糖が約51%、ブドウ糖が約42%、ショ糖は約1%です。
ブドウ糖が血液中に入ると血糖値があがり、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンの働きで糖が肝臓や筋肉、脂肪細胞に移動し血糖値が下がります。果糖は代謝経路が特殊でそのほとんどが直接肝臓に吸収され代謝(グリコーゲンに変わります)されます。
 つまり、マヌカハニーの糖分の大半を占める果糖は血液中に入っていかないので血糖値はほとんど上がりません。
血糖値とGIの関係性:大塚製薬のHPが開きます。

マヌカハニーに期待される7つの効果


マヌカハニー特有の抗菌作用など発見されてからまだ40年足らずです。十分な研究も進んでいません。
マヌカハニーは薬ではありませんが、その薬効は少しずつ分かってきました。
現在までのマヌカハニー薬効に関する研究報告、またお客様が実際に使った感想などを基にマヌカハニーが健康食品として期待される効果をまとめてみました。

① のどの痛み・咳・鼻水など(風邪・インフルエンザ・花粉症)
マヌカハニーには炎症を抑える効果があり、のどの痛みの原因である細菌やウイルスによる喉の炎症に直接的な効果があります。
 ●喉の痛みにはマヌカハニーを食べた後、1時間ほど飲食をせず、喉の炎症を抑える時間を確保する。
 ●鼻づまりには、ホットミルク・紅茶・生姜湯などにマヌカハニーを混ぜて飲む。
② 胃腸の病気(胃潰瘍・十二指腸潰瘍など)
一般的に、胃潰瘍などの原因は不規則な食生活やストレスと考えられがちですが、実際はストレス性は1割で、残り9割はピロリ菌とされています。
ピロリ菌は発がん性因子として登録され、ガンとの関係性が科学的に明らかにされつつあります。
日本人のピロリ菌による感染率は50%以上と言われ、50歳以上では約80%が感染していると言われています。 医療現場では、複数の抗生物質と胃酸分泌阻害剤の組合わせでピロリ菌の除菌が行われていますが、除菌成功率はそれほど高くありません ピロリ菌は何処にでも存在する常在菌であり、食物などと共に口から再感染します。 抗生物質の使用は下痢の副作用や耐性菌の出現などの副作用もあります。
したがって、日頃からマヌカハニーを摂取してピロリ菌を除菌することは、胃潰瘍や胃がんの予防に理想的な対策だと言えます。
 ●通常、1日1回、朝または食前に小さじ1杯程度。
 ●治療目的には1日3~4回、抗菌作用の高いものを大さじ1枚程度がおすすめです。

③ 口に関する病気(虫歯・口内炎・歯周病・歯槽膿漏)
高い殺菌作用でミュータンス菌を退治します。歯のエナメル質を補修・強化する働きもあります。
マヌカハニーの抗菌作用により口内炎や歯周病の原因である炎症を抑え、口腔衛生にも役立つといわれます。  ●虫歯には歯や舌に塗って飲み込まず1分ほど待って唾液と一緒にはき出す。
●口内炎には1日数回塗ると効果が高まります。
 ●マヌカハニーのマウスウォッシュもおすすめです。
④ けがや炎症(切り傷・やけど・炎症など)
マヌカハニーの殺菌効果に加えて保湿効果もあるため、マヌカハニーには炎症抑制効果も期待できます。
 ●傷口をよく洗い、マヌカハニーを塗ってバンドエイドを貼る。
 ●又患部に直接塗って下さい。

⑤ スキンケア・アンチエイジング(肌や唇の荒れ・ニキビ)
普通の蜂蜜にはない「シリンガ酸メチル」がアンチエイジングに効果的と言われます。
シリンガ酸メチルは老化の原因である活性酸素の働きを抑える抗酸化物質です。
化粧品にも使われています。 ニキビの原因のアクネ菌を退治する効果もあります。
高い保湿性もスキンケアにも効果的です。
マヌカハニーの抗菌成分はポリフェノールとの相乗効果もあるといわれます。
  ●マヌカハニーを洗顔料に小量混ぜたり、化粧水や乳液に混ぜる。
  ●マヌカハニーを直接塗ってパックする。
  ●ニキビには小量のマヌカハニーを直接塗る。
⑥ 自律神経失調症(不眠・情緒不安定)
マヌカハニーに安眠効果があることはWHOも認めています。
マヌカハニーにふくまれる「アセチルコリン」と呼ばれる神経伝達物質にストレスを緩和する効果があるそうです。
 ●就寝30分~1時間前に小さじ1杯ほど、そのまま食べるかミルクなどに混ぜて飲む。
⑦ お腹の調子の悪い時(食欲不振・消化不良)
善玉菌の活性化により腸内環境が改善します。
もともと蜂蜜自体に整腸作用がありマヌカハニーのMGOとの相乗効果が期待できます。
 ●ホットミルク・紅茶にマヌカハニーを少量混ぜる 。
 ● ヨーグルトと一緒に食べる。
 マヌカハニーの抗菌作用は熱に強いため、紅茶やホットミルクに混ぜたり、トーストに塗ったり、甘味料としてお料理に使ってもその抗菌作用は変わりません。
  お料理のかくし味に使うだけでも健康維持に役立ちます。
  ※マヌカハニーの効果には個人差があります。

マヌカハニーの歴史


1980年代後半に、ニュージーランド国立ワイカト大学・生科学研究所ピーター・モーラン博士率いる治療用「はちみつ」研究チームは、「マヌカハニーが人間の体内でバクテリアのみ殺菌する」、「他のはちみつにはない抗菌作用をもたらす特有の成分がふくまれる」 ことを発見しました。
 普通の「はちみつ」にも抗菌作用はあるのですが、それは高い浸透圧によるものや、「はちみつ」に含まれるグルコースオキシダーゼ(glucose oxidase)によって発生する過酸化水素によるものと考えられています。
  すなわち、浸透圧の高い濃縮状態の「はちみつ」が細菌の細胞内の水分を奪うことによって死滅させ、また過酸化水素は活性酸素の一種であり強い酸化力によって細菌を死滅させます。
 しかし、浸透圧による抗菌作用は薄めると低下し、また過酸化水素の抗菌作用は光や熱に不安定で、赤血球や組織中に存在するカタラーゼ(過酸化水素を分解する酵素)で効果がなくなります。
 しかし、マヌカハニーにはカタラーゼに負けない抗菌成分が多く含まれていました。 モーラン博士はこの成分を含むマヌカハニーを「アクティブマヌカハニー(活性マヌカはちみつ)」と呼び他の「はちみつ」と区別し、その抗菌作用の効力を査定するために、「UMF(Unique Manuka Factor:ユニーク・マヌカ・ファクター)」という等級を考案しました。
「UMF」とは、病院などで殺菌消毒に使用されているる消毒液(2%希釈フェノール液)の殺菌力との比較によって、UMF10とか、UMF15とかいった等級に分けられるものです。例えば、UMF10とは消毒液の10倍の殺菌力があることを意味します。

抗菌成分「MGO」の発見


ピーター・モーラン博士によって発見されたマヌカハニーの殺菌作用・抗菌作用は長い間、その原因成分は長い間不明でしたが、2008年にドイツのドレスデン工科大学食品科学研究所のトーマス・ヘンレ教授によってこの成分の正体が生理活性物質メチルグリオキサール(methylglyoxal)であることを突き止めました。
 マヌカハニーの抗菌作用が「メチルグリオキサール」であることがが発見された後、「UMF」で表された抗菌作用の強さはメチルグリオキサールの含有量で正確に評価することができるようになりました。
 ワイルドハニー社では「MG100+ 」(MGO含有値 100mg以上)、「MG200+ 」(MGO含有値200mg以上)という表示になっています。 又、マヌカハニーの製造番号(ロットNo)ごとの検査証明書によりMGOの含有量が詳細にわかります。
 メチルグリオキサールは普通の食品にも含まれています。めずらしい物質ではありません。 ただ通常の食品で0-50mg/kg、普通のハチミツで0-10mg/kgしか含まないのに対し、マヌカハニーは20-800mg/kgも含むことがあります。
 但し、マヌカハニーすべてに抗菌成分が含まれているわけではありません。 採取された場所によっても違いがあり、全く含まれていない場合もあります。
マヌカハニーの高い薬効を期待するには、抗菌活性の高いものを使用する必要があります。 「MGO」含有量が200mg以上のものはマヌカハニー全体の20%程しかありません。そして400mg以上のものは3%未満しか取れないといわれています。 ニュージーランドでは、抗菌作用の高いマヌカハニーは医療目的で使用されています。

100%生(RAW)のマヌカハニーが良い理由


ワイルドハニー社のナチュラルマヌカハニーは
●100%RAW (生)のマヌカハニーです。
「熱処理」・「クリーム化」など一切の加工処理はしていません。
●天然の栄養素がそのまま生きてます。
ワイルドハニー社のナチュラルマヌカハニーは蜜蜂の巣から抽出される「はちみつ」そのまま。
その栄養素を差し引きする事も必要ない物を足す事も有りません。
だから抗菌成分「MGO」はもちろんのこと天然の栄養素もすべて生きています。
マヌカハニーにはファイトケミカルと呼ばれる天然の抗酸化物質(「酵素」「ミネラル」「ビタミン」「マヌカの花粉」「ミツロウ」など)含まれています。
花粉は蜜と同様にミツバチの食料であり巣房に保存されミツバチの生殖に重要な役割を持つタンパク質など必須栄養素が含まれており、天然に配合された栄養素としてファイトケミカルの働きを強化する役目も持っています。
これらの物質は熱に弱く、60℃以上になると成分が壊れます。
ほとんどのはちみつは何故加熱しているのでしょうか。 又、加熱しているかどうかを見分ける方法はあるのでしょうか。
はちみつに熱を加えるのは、生産効率を優先し、まだ完熟していないはちみつを集めて、余分な水分を飛ばすときやビン詰するときに固くなった蜂蜜の粘性を下げるために行われます。
加熱すると甘みや風味だけでなく、はちみつ本来の有効成分も失われていることになります。
蜂蜜を健康のために栄養が豊富と思って食べていても、実は栄養素がほとんど含まれていないことがあります。それは、ある一定以上の熱が加わると栄養素が壊れてしまうことがわかっているためです。

熱処理がされているかを見分けるHMF含有量。


糖の熱分解により生成される物質、HMF(ヒドロキシメチルフルフラール)の含有量を測ることによってはちみつにどの程度の熱が加えられたどうかを調べるのが、「HMF含有量」検査です。
ほとんどのはちみつは加熱処理されています。
はちみつのHMF含有量は国際食品規格(CODEX)で40㎎/㎏以下と定められています。
WildHoney社のマヌカハニーは非加熱なので40mgをはるかに下回る数値となります。

検査証明書の見方


検査証明書はマヌカハニーのロット番号ごとに作成されます。
 サンプルは「MG200+」のものです。


●DHA ジヒドロキシアセトン (dihydroxyacetone)
ジヒドロキシアセトン(DHA)はマヌカハニー固有のものです。DHAは時間とともに、自然にメチルグリオキサールに変化します。瓶詰めの後も変化していきます。1年間でMGの値が10~20増えることもあります。但し、保存温度によりその増え方は一定ではありません。
●MG メチルグリオキサール (methylglyoxal) マヌカハニー特有の抗菌成分
1kgのマヌカハニーに含まれる量、(単位mg)。花蜜の中にあるDHAが巣箱の中でMGに変化していきます。
●NPA ノンパーオキサイドアクティビティ(Non-Peroxide Activity)
NPA規格で測ったマヌカハニーに含まれる抗菌成分メチルグリオキサールの含有量検査数値。
NP規格は現在ほとんど使われていません。
●HMF  ヒドロキシメチルフルフラール
糖の熱分解により生成される物質で、蜂蜜がどの程度加熱されたかの目安となります。少ないほど品質が良い。一般的のはちみつのHMF含有量は40㎎/㎏以下が許容範囲となる品質基準です。
WildHoney社のマヌカハニーは非加熱なので40mgをはるかに下回る数値となります。

ワイルドハニー社のこだわり


ワイルドハニー

ワイルドハニー社はオークランドの南東約100kmのコロマンデルフォレストパークの大自然の中にあります。
養蜂場として100年以上の歴史があり、ナチュラルへのこだわりを持つ、職人肌のスタッフを集めた、家族経営の会社です。 1995年よりマヌカハニーを生産しています。 小規模な養蜂場なので大量生産はできませんが、より「安心」・「安全」・「高品質」なマヌカハニーを提供するために長年の養蜂技術、経験を受け継ぎ、細心の管理のもと生産を続けています。
●単一地域・単一養蜂場のマヌカハニーです。 ブレンドは一切していません。
●熱処理、クリーム化など一切の加工処理はしていません100%生(RAW)です。
●容器も高品質を安全に保つためプラスティック容器ではなく、あえてガラス容器を使用しています。
●オーガニック食品の世界的認定団体である「Bio-Gro」により認定された自然環境から集められたマヌカハニーです。
●巣箱も化学処理なしの木材使用などオーガニック由来のものを使用しています。
●蜜蜂が化学物質に触れないよう、多くの養蜂場がするように巣箱を他の場所に移動したり作物の受粉に利用したりはしていません。



マヌカハニーの保存方法


「ワイルドハニー社のマヌカハニー」は熱処理もクリーム化もしていない天然の生蜂蜜です。
開封後も常温保存で、半永久的に成分や風味、抗菌活性度が変化することはありません。
ただ、蜂蜜中に含まれる花粉などが結晶母核になり結晶化しやすくなったり、光によって色が濃くなる事を考慮して製造後4年間の賞味期限を表示しています。
冷蔵庫や冬季の低温下では硬く結晶することがあります。一度結晶化すると固まったままの状態が続きます。
急ぐ場合は、湯煎で温めて下さい。(マヌカ蜂蜜の抗菌活性度は高温に温めても変化はしませんが、ミネラルやビタミンが失われる場合がありますので50℃~60℃以下での湯煎をおすすめいたします。)
ハチミツの表面に白い層ができる場合がありますが、品質には問題ありません。

ご使用上の注意


お使い頂いている間、お身体に変調があった場合には直ちに使用をおやめください。
1歳未満の乳幼児には与えないでください。
 *これはマヌカハニー、生はちみつ・処理済みのはちみつに関係なく、すべてのはちみつに言えること なのですが、1歳未満の子供に与えてはいけません。 体内の善玉菌や抵抗力が未発達の赤ちゃんは、はちみつに含まれる場合があるボツリヌス菌により「乳児ボツリヌス症」という病気を発症する場合があるからです。
以下の方はご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。
・アレルギーのある方 ・通院・投薬中の方
・妊娠・授乳中の方 ビンの取り扱いにはお気をつけください。
お子様の手の届かないところに保管してください。